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天守閣美濃

将棋の守りの陣形の名前でも、大層な名前が付いているのが、左図の天守閣美濃と呼ばれる囲いです。この天守閣美濃囲いは、2二玉に玉が位置している左美濃囲いから玉が2三へと移動した駒の配置になっています。
この2三玉型の美濃囲いは玉が対戦相手の角の直接のアタリを避けると同時に、相手の竜のこちら陣の成りこみに対しても相手の竜の横効きに対しても直接のアタリを避けることができるのです。この大駒の二つの駒の直接のアタリを避けることができるのが、この天守閣美濃の魅力です。
ただし、この天守閣美濃は、相手陣がはっきりと振り飛車オンリーの攻め方で来たときに有効な守り方です。と言うのも、こちら陣の玉は斜めや横からの攻めに対しては金銀のかな駒でがっしりと守ることができるのに対して、玉の上部からの攻めに対しては、こちらの玉の上部は守り駒が効いていないため、意外と耐えきることができない恐れがあるのです。
そのため、それ故に相手が振り飛車オンリーで攻めてきた場合にのみこの天守閣美濃囲いは有効であり、相手陣が相手玉側からも攻めてきた場合は、この玉型をとるのはあまりお薦めできません。
これを逆から言うと、この囲いを攻める側としてはこの玉の頭から攻めていくと有効な攻めを見せることができると言えるでしょう。具体的には、玉頭を直接攻める2五歩や玉のコビンを攻める3五歩などが有効な攻め筋です。この2五歩に対して同歩は同桂が有効ですし、また3五歩に対して同歩なら攻める側の角筋を生かして1一角成があります。
このようにこの天守閣美濃に対しては玉の頭やコビンからせめる筋が成立するのです。
いずれにしろ、この天守閣美濃囲いでは、たとえ振り飛車側が竜を8筋や9筋に作ってもそこから竜の横効きでこの陣形を崩すのはなかなか困難と言えます。そのため、攻める側からするとこの玉頭から攻めるのが有効と言えます。
このようにしてこの玉を攻めていけば、この天守閣を崩していくことができるでしょう。
カテゴリー:左美濃(居飛車の時)
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