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銀冠

将棋の囲いが方の名前でも特徴的なのが、左図も銀冠です。
この銀冠は高美濃囲いがさらに変形したものです。この銀冠囲いは銀が玉の冠の位置に位置しているため にこう呼ばれるようになったものです。この左の形から桂馬がさらに3七に跳ねれば、この囲いは上部に発展していく形となります。
今、この銀冠は上部に発展していく形と言いましたが、この銀冠は、美濃囲いが上部に 発展した高美濃囲いがさらに上部に発展していった形をとります。
そのため、この銀冠は敵の上部からの進出にさらに強いばかりでなく、場合によっては敵の上部からの攻撃に対してボクシングのカウンターアタックのように、こちらから反撃していく形をとることができるという特徴を持っています。
その場合、2九にある桂馬が3七に跳ね、そこからさらに上部に跳ねていく形をとるわけですが、しか しこの桂馬の跳ねが敵からするとこちらの弱点であると相手側に映ることがあります。その例が、敵の飛車の九段目の飛車効きがある場合によく現れます。
それは例えば、相手側が飛車を九段目に打ち込んできて、さらに相手側が銀を手持ちにもっている場合などに、相手側が銀を1七に打ち込んでくる場合などにもっともよく現れます。
それは2九にいるはずの桂馬が跳ねているので、相手側が九段目に打ちこんできた飛車が遠くこちら側の1九の香車を睨んでいるのです。この1九の香車を相手側の飛車に取られ、さらに相手側に1九に飛車を成られてはこちらとしてはひとたまりもありません。
そのため、この2九の桂馬を跳ねることは、上部から相手陣を圧迫していく時には役に立ちますが、逆に言えばこの桂馬を跳ねることは、攻めには役立ちますがその分守りが薄くなるという両刃の剣であるといえるのです。
以上のような点がこの銀冠囲いの長所であり一方で短所であるといえます。
カテゴリー:美濃囲い(振り飛車の時)
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