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片矢倉

左図の構えが片矢倉と呼ばれる将棋の囲い方です。片矢倉は下か ら二段目の玉と金が金矢倉の形から一マスずつ右横にずれた形の陣形です。
この矢倉囲いは、江戸時代の幕末にいた天野宗歩という棋士が得意としていた囲い方であったことから、天野矢倉とも呼ばれます。
この矢倉囲いの特徴はなんといっても駒の連携の良さです。金が二枚縦で連携していてつながりがよく、さらには銀が右下の金とも連携していて駒にお互いヒモがついているのがその特徴です。そのため、構えがしっかりしていて駒の繋がりがよいことから、こちら陣にできた相手の竜の横効きなどにもしっかり対応できます。
その代わり、玉が本来の金矢倉から一マス右にずれているため、それだけ相手の攻めから玉が寄せやすいという弱点もあります。
それではこの囲いを相手から見た場合、どこが相手に攻められる弱点なのでしょうか?
片矢倉には最下段に飛車を打ち込んでから7九に金を打ってくるのが最大のこの片矢倉を攻めるポイントなのです。しかし注意しなければならない点が一つあります。
それは、この最下段飛車打ちー7九金に対してこの玉が上部へ逃げられないように図ることが大事なのです。そのため、例えば図では9七の歩が突いてありませんが、この歩が突いてある場合などは、最下段飛車打ちー7九金に、この9七の地点から玉を逃げられない手を考えることが必要です。
例えばこの片矢倉を攻めるに当たり、この9七に角を捨てて同桂(同香)としてこの玉の退路を断ちます。このようにこの玉の退路を断ってから今度こそ7九金が成立するのです。
この矢倉を攻めるに当たっては、金二枚と銀の連携がしっかりしているため、この駒の位置している段から攻めるのはあまり得策とは言えません。そう考えると先ほど述べた、最下段飛車打ちから7九金の筋がもっとも効率のよい攻め方と言えます。
このようにしてこの矢倉を崩す糸口を作っていくと良いと思います。
カテゴリー:矢倉囲い(居飛車の時)
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