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総矢倉

将棋の囲いで、守りを最重要視した構えの一つが、総矢倉と呼ばれる陣形です。この総矢倉は文字通り金銀四枚による矢倉の総合型と呼ばれる陣形です。
本来"玉の守りは金銀三枚"という格言があるとおり、玉を守るのは金二枚と銀一枚(銀二枚と金一枚の形もまれにありますが)ですが、この囲いは自陣の金銀を総動員した金銀四枚の守りです。
そこからはどのような事が生じてくるでしょうか。
この陣形では本来攻めに使われる右銀が5七銀として守りに参加しています。つまり、右辺において飛車と銀の連携で相手陣を攻めているはずの銀が攻めに参加していません。
そのため総矢倉では、右辺での攻めの威力は大幅に減少しています。また右辺には飛車と桂馬、そして歩しか攻め駒がないため、右辺から相手陣を打開していくのが難しくなります。
この囲いは、相手の出方を窺う、相手待ちの囲いであると言われ、局面を読む力や戦略が必要になってくるため、あまり将棋を覚えたての方におすすめできる守り方であるとは言えません。
ただし、本来攻めに使われる右銀まで守りに参加しているため、相手陣の攻め、特に相手陣の上部からの攻めに対してはその密集した駒の威力を発揮して遺憾なく守りの力を発揮してくれます。そのため、守りの将棋をやりたい方にはお薦めできるかもしれません。
私もこの矢倉囲いをたまに指すことがありますが、この囲いは金銀四枚が密集しているため案外気持ちが整うというか気持ちが落ち着くという感じがすることがあります。このように、「まずは守りを万全にして落ち着いて指していきたい!」という方には、この陣形を試されるのもよいと思います。
以上述べてきたように、この総矢倉は、本来攻めに使われる右銀が守りに参加しているため、守りに重点を置いた、相手待ちの囲い方であると言えます。そのためこの矢倉は落ち着いてまずは守りを万全にしてそこからじっくりと盤面を考えていこうと思われる方に指されると良いと思います。
カテゴリー:矢倉囲い(居飛車の時)
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